電気ですかー?!、、、、、。 お、お、お元気ですかー?!
寒く始まってしまいました。この家電と健康のコラムをお送りするのは、歌って踊ってお医者さん、毒舌なのに癒し系。ふたを開ければ楽しい負け犬生活の女医シンガー木村至信です。<求めて得た愛はよし、求めずして得た愛はさらによし>。お買い物の途中、ふと気になって読んでくださることで、お買い物がもっと充実して、すこやかな毎日をいとおしく感じてもらえたらこんなうれしいことはありません。気楽にのぞいてくださいね。
さて、私は横浜市のとても患者さんの多い耳鼻咽喉科医院で現在も診療をしています。じりじりっと感じるアレルギー人口の増加。特に今年の東日本のようなスギ花粉の飛散量の多い年は、患者さんはクリニックからあふれています。しかも症状は年々強烈になり、一度発症すると弱い薬でのコントロールもなかなか難しい方もいらっしゃいます。診察終わって夜の20時なんてざらなんです、患者さんも待ち時間が長くて本当に申し訳ないです。このにっくき花粉症ってなんなんでしょう???
アレルゲン(アレルギー反応を起こす原因物質の総称です)がスギ花粉であるスギ花粉症は、1970年代に注目されるようになり、1980年代よりその患者数の多さが社会問題となり、1983年の大飛散では東京都花粉症対策検討委員会が都議会の決定で設置されたほどです。その頃より飛散状況の調査、予測がスタートし2001年には NPO 花粉情報協会が設置され、患者のセルフケアが促されるようになりました。
ここで花粉症の生い立ちやメカニズムを簡単にお話しいたしますね。
花粉症は1819年に Bostock さんにより枯草熱( Hay fever )としてはじめて報告されました。日本では 1963 年にブタクサ、 1964 年にスギが報告され、現在日本人の20%が花粉症を持っているといわれます。まさに国民病、だって5人に1人!しかもまだ原因遺伝子がはっきりはしていませんが、いくつかにしぼられており、明らかにアレルギー体質は遺伝する傾向があります。とすると、ゆくゆく5人に1人が4人に、3人に1人、、、となって行く可能性が<大>なのです。小児に至ってはスギ感作率60%、発症は40%なんてデータも。あなたも?あら、あなたも?なんて石を投げたら花粉症の方にあたっちゃう未来予想図です。
花粉症と同じシステムで発症する病気も深刻です。アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそくなどで、これはⅠ型アレルギーという反応で起きています。アレルギー体質の強い方はこれらの病気にかけもちでかかっちゃう方もいらして、あなどれないのがアレルギーなのです。
花粉症のある方は、まず鼻や口から入ったアレルゲンが外部の侵入者(抗原)と判断されて<体を守れーっ!>と全身の血液、粘膜にサインが出てしまいます、これが自己免疫反応です。このサインが様々な細胞に作用し、 IgE という抗体が作り出されます。この IgE はくせ者でぶらぶらっと鼻、喉、気管支等の粘膜にいる肥満細胞(響きがイマイチですね)と結合してしまいます。この IgE と結合した肥満細胞がある程度の量に達するとⅠ型アレルギー反応が起きてしまいます。同じ抗原が体内に入ると、この肥満細胞にくっついた IgE は抗原と手をつないでしまいます。元カレと久しぶりにあってなんとなく手をつないじゃった感じですかね。それを感じとった現在の彼女、肥満細胞がヒスタミン、ロイコトリエンといった化学物質を怒って(かどうかはわからないですが)ぷわーっと放出してしまいます。修羅場の始まりです。この物質は目のかゆみ、気道や鼻粘膜のむくみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、皮膚のかゆみなどの症状を引き起こすのです。つまりこれらの症状は自己免疫反応がいらんことしぃで起こしてしまうものなので、逆に完全に直すのは無理なことなのです。
私はよく自分の拝見している患者さんに<アレルギーは火山です>と話しています。休火山であれば症状はおきません、アレルギーはもはや予防の時代なのです。IgEというマグマがたまらなければ噴火はしません。マグマをためない秘訣は、外出時の花粉対策(マスクやメガネ)、病気に強い体質を作る(十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消!)、そして花粉が飛ぶ前に適切なアレルギー剤の内服が有効です。私の勤務するクリニックでも週に10名前後オペをしていますが、症状の出る前のレーザー治療も有効です。そして、もう一つ。このコラムの肝(きも)がやってきました!
花粉を追い出すことです。専門書には<花粉の多い日には外出を控え、窓や戸をしっかり閉める。外出時はメガネ、マスク、帽子を着用。帰宅してうがい、洗顔、洗眼、ハナかみ、そしてシャワーを浴び衣服を変える>とさらーっと書いてありますが、これ、変態ですよね。ちゃんとやったら逆にちょっと怪しい人ですし、日常に差しさわることこの上ありません。そこで予防できる範囲でやれることを有効にやるためにきちんとした空気清浄機、これが大事な訳です。さぁドクターキムシノの提案です!空気のグルメになりましょ!
水や食べ物しかり、毎日体内に入れるものを綺麗にすることは、ベーシックなハッピーライフの条件と私は思っています。調子悪くて病院に費やす時間、お金を自分のセルフケアにまわして、少々お高くともしっかりフィルターの性能の高いものをお勧めいたします。しかも花粉は重く、短時間で床に落ちるので、洋服を着替えるところや玄関などに複数置くことをお勧めします。床に落ちてしまったアレルゲンは掃除機ですね!これは又ご紹介いたしますね。
花粉症の症状をひき起こすアレルゲン最悪ランキング!
1位 スギ(2〜5月) 2位 ヒノキ(3月中旬から5月下旬) 3位 カモガヤ(5〜7月)シラカバ(3〜6月) 4、5位 ヨモギ、ブタクサ(8〜10月)あれ?冬しかお休みないじゃない!つまり空気グルメは一年中気をつけたいことなんです。しかも通年性のアレルゲンにはハウスダスト、ダニ、ペットの毛、フケ、カビなど。アレルギー火山を噴火させるきっかけはごまんとある訳です。又赤ちゃん、お年をめした方は免疫力が弱いので、体はとっても敏感です。是非きれいな空気でアレルゲンから愛するものを守って差し上げてください。空気清浄機を選ぶ際には、フィルターが除去できる範囲をしっかり確認いたしましょ!
空気グルメになってセルフケアを試みても、調子の悪い方もいらっしゃるでしょう。その時はもちろん、専門医の診察を受けてくださいね。ドクターキムシノが踊って歌いながら(ウソです)症状を軽くし、適切な処置と投薬でアレルギー火山のマグマを取り除きます。アレルギー症状に伴う倦怠感、頭痛なども一緒に消えることもあるのですよ。そこにあるのは最後にお伝えしたい言葉、<我慢しないで>そんな医師としての気持ちです。
次回第二回は 脂肪銀行より人生時間銀行に貯蓄を!<メタボ対策にはらくちんヘルシー家電を!>を張り切ってお届けいたします。
来月は私たちのバンドのニューシングルが発売になります。こんなおちゃらけてはおりますが、自分に身体をあずけていただいた患者さんと、キムシノバンドのファンは、全力の愛で心を抱きしめています。素敵な空気を鼻や喉から、癒しを耳からキムシノバンドで、なんちって。是非聞いてみてくださいね!
日常の小さな幸せをまじめに大切にしたい、ドクターキムシノでし た!